モアイ

ウチナーンチュ

2009年11月20日 08:03

モアイ。

もう沖縄通の方はこれがどういったものなのかはご存知かと思われますが、改めて説明させていただきます。
手短に(笑)

10人の仲間が毎月1万円を持って飲食を共にします。
そして1万円を座元に渡します。
すると座元の手元には10万円があるわけですね。
それを「今月とりたい人~」と挙手してもらうわけですな。
当月取った人の手元には10万円が入るわけです。
その10万円は例えば子供の入学金に充てるとか、車購入資金に充てるとかいろいろとまとまったお金なので
便利なんですね。
そして次回は別な人が挙手&取るといった具合ですな。

このモアイ。
基本的にはお互い仲間同士の信頼関係が基礎となってはじめて誠実に成立するものなのです。
(過去に取り逃げなどされた方々もいて数年・十数年沖縄を離れた人もいたとか・・・)

私もいくつかモアイに入っているのですが、私のお気に入りのモアイは先輩・後輩社長達が集まるモアイ。
しかもモアイ金は、な・ん・と!「5,000円!」(笑)

そして10年続いております。

そんなお気に入りのモアイでは毎回いろんな事を考えさせられる話が出てきます。

前置きが長くてすみません。
友人の話です。
先日、母親の33回忌を無事済ませたという報告を受けました。
33回忌となるともう亡くなった方は「神様」となり以後命日はやらないそうです。
まだ中学生の頃だっただけに
猛烈に悲しかっただろうなぁ~
さびしかっただろうなぁ~

そんな気持ちを思いながら続けて聞いていると彼のお父さんも33年!再婚もせず在命中にご自分の亡き妻の33回忌を迎える事にあたってどんな気持ちだったのだろう・・・・

普通70代で配偶者を亡くされたら相手の33回忌を迎えるとういうのはやもすると残された方も天命を全うしている可能性が高いということになる。

そのお父さんのお気持ちって他人である私には想像もつかないだろうなぁ~
33年も独身を貫いた彼の生き方・心情は私にはとてもじゃないけどわからないだろうなぁ~

そんな思いをしながら彼(友人)は寂しげな表情を少し見せた後すぐに明るい顔をして「私やそして一番、父親が在命中に母親の33回忌を迎えられた事が嬉しい」と語った。

人生っていろいろあります。
山あり谷ありでマラソンの様なものです。

時には「小休止」も大切です。
無理せずに1歩1歩と歩いていく。

前向きに歩いていく。すると自然とうまくいくんですよね~


モアイ・・・・
時として「資金繰り」として利用されるのもあったり、いくつも入っていて参加せずにお金だけを払いそして受け取るだけのモアイへの参加よりも実際に仲間等と集いそして語り合いいつまでも「心の勉強」を続けていける私のモアイ参加としたいもんだ。

長い人生のマラソンを完走するためにもね。






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