外回りの途中、スージ道で1台のタクシーが対向車線で道の真ん中に停まりなにやら叔母さんに対して
手でタクシーの中に「乗ってっ!」「早くっ!」みたいなことをしきりに言っていた。
私はそのスージ道に立ち往生せざるをえなくなり、そのタクシーの運転手の行動を観察しながら「何を言っているんだろう?」と窓をあけて聞き耳を立てた。
聞こえたのは「早く乗れ!」「はっしゃえ~!!」
そしてタクシーにその叔母さんが乗り込み私や後ろの車に何も合図をせずにそのスージ道を
走り去っていった。
その運転手は無表情。しかしどことなく「怒って」いるような表情をしていた。
年のころは60代手前ぐらいだろうか?
日ごろタクシーの運転手(一部です)の運転には「怒り」を覚えることが多々あるが、この運転手の態度には悲しさを通り越してこともあろうに“慈悲”さえ感じたものだ。
タクシーは「お客様を乗せてなんぼ」の商売。
以前、私も那覇空港から1メーターの距離を乗ろうとして思いっきり嫌な言動をされてしまったのを思い出した。
それ以来小心者の私は1メーターの距離は恐縮しながらタクシーに乗り込んでいる。
「1メーターの距離だけどいいねぇ~」と。
でも一寸待てよ!
なぜにお客さんが恐縮しないといけないんだろう・・・・
あっ!それと・・
全てのタクシーの運転手がそうではない事を「一生懸命にお客様を乗せているタクシー運転手」
の方々のために書き加えます。
現に以前ありんこへ行った帰りのタクシーに「1メーターだけどいいねぇ~」と前置きしたところ
タクシー運転手は「どうぞ!どうぞ!」と笑顔で乗せてくれた。
そして降りる際に「ありがとうございます」と丁寧にお礼をされたのだ。
(こちらも「あっ!ありがとうございました」とお礼を言う)
これが本当の姿なのではないかと思うけどね。
あるウチナーンチュは「マナーの良い運転手」の名刺をもらいタクシーを利用するときには
必ず呼んでいるらしい。しかも数人のタクシー運転手氏名と会社の電話番号を携帯に保存し
利用するたびに呼ぶと言っていた。
私と同じ思いをしたらしい。
そのスージ道の運転手氏はたまたま機嫌が悪かったのか?
ツイていなくてどうしょうもなく「流して」いたのか?
その辺の状況や精神状態は私は知らない。
しかし、お客さんに対して「乗れ!」とは・・・・
観光立県沖縄。
それを目指そうとしている沖縄県。
(沖縄観光コンベンションビューローではその改善に全力を注いでいると聞く)
もしかしたら観光客に方言で暴言を吐いていないだろうか?
(方言であれば1・2回訪問した観光客には理解できない)
そんな情景をみているとふとそんな思いがした。
そのタクシーの運転手が「ひとりの大人」いや「社会人」として最低限のマナー・社会常識などを会得していただき残りの人生を心豊かに過ごしていただきたいと願いながら今日の更新を終わりたいと思う。
P.S.
タクシー業界の事は全くわかりませんが、”とある日”の”とある瞬間”の”出来事”に遭遇した1利用者
としての私見とさせて頂きます。
美ら島ウチナーと言われています。
心も“美ら”になりたいものです。